WSLのCTという言葉を聞いたことがありますか?
WSLはWorld Surf Leagueの略で、CTはChampionship Tourの略です。
日本語で言うと、世界サーフィン連盟が主催の世界ツアーになります。
世界のトップサーファーが参加する大会で、単純に「CT」と略されることも。
CTについてなんとなく聞いたことがあるけど、どんな大会で、どのようなルールで試合が行われているのかをしっかりと理解している方はそう多くないと思います。
(ちなみに、好きなサーファー以外のことは全く知りませんでした。。)
そこで、今回はCTがもっと楽しめるように、大会やその試合のルールついて解説します。
もくじ
WSLのCTの概要

CTにはメンズとウィメンズがありますが、この記事ではメンズCTについて解説していきます。
CTの参加者数
CTの試合への参加者数は総勢34名です。
前年度のCTランキングTOP22名に加え、WSLのセカンドリーグと言われるQS(クオリファイ・シリーズ)のTOP10名、さらにWSLの選出の2名と各大会2名で構成されます。
CTのランキング
画像は公式ページのランキングで、選手名の右にポイントが表示されています。
このポイントは、試合ごとの順位によって与えられるポイントが異なります。
(例えば、あるCTの試合 では、1位には10000ポイント、2位には8000ポイントが与えられます)。
年間を通して一番多くのポイントを獲得したものが年間チャンピオンです。
ちなみに、試合後ごとの優勝賞金は1位の10万ドルから、25位の1万ドルまで振り分けられます。
夢がある世界ですね。
歴代、最多の優勝回数は男子でKelly Slaterの11回。
女子では、Layne Beachley の7回。
これを超えるサーファーはこの先出てくるのか。。
CTの試合日程
1試合は約10日間に渡って行われます。
以下は、2018年シーズンのメンズCTのスケジュールです。
3月 Quiksilver Pro Gold Coast @オーストラリア ゴールドコースト
3月 Rip Curl Pro Bells Beach @オーストラリア ベルズビーチ
5月 Oi Rio Pro @ブラジル サクアレマ
5月 Corona Bali Protected @インドネシア バリ ケラマス
6月 Uluwatu CT @インドネシア バリ ウルワツ
7月 Corona Open J-Bay – Men’s @南アフリカ ジェフェリーベイ
8月 Tahiti Pro Teahupo’o @タヒチ タウポー
9月 Surf Ranch Pro @アメリカ カリフォルニア レモー
10月 Quiksilver Pro France @フランス ランド
10月 MEO Rip Curl Pro Portugal @ポルトガル ペニシェ
12月 Billabong Pipe Masters @ハワイ バンザイ・パイプライン
CTの試合ルール
ここからは、CTの試合のルールについて解説していきます。
知っていれば、よりCTが楽しめますので、ぜひ参考にしてください。
勝ち上がりのトーナメント方式
3人1組または2人1組で競い合形で、Round1からFinalまである。
ちなみに、サーフィンの試合はHeatという言葉で表現されます。
(例)第2 Heatの〇〇選手と△△選手の組合わせ。
基本的には負ければ敗退になりますが、R1のみ敗者復活が用意されており、
R1で負けた2名はR2に進み、勝てばR3に進めます。
審査基準
制限時間は20~30分。
それぞれのHeatで、選手がトライできる波の本数に制限はありませんが、
その中でポイントが高い2本の合計で争われます。
1本の波の得点は10点満点で、2本の合計得点なので20点満点になります。
- 波へのコミットメント(関わり)と波の難易度
- 創造的で進歩的なライディングか(公式ではmanueversと書かれています)
- 技のコンビネーション
- 技(公式ではmanueversと書かれています)の種類
- スピード、パワー、フロー
プライオリティー(優先権)とインターフェア(妨害)
それぞれのHeatには、波に乗るプライオリティー(優先権)があります。
プライオリティーに関する条件は以下のとおりです。
- Heat開始から、初めにピークにいた方がプライオリティーを得る
- 波に乗ったり波に乗ろうとする動作(パドリングなど)をしたら、プライオリティーは移る。
- 邪魔をしなければ、プライオリティーがなくても波に乗れる
このプライオリティーをもつ選手のライディングを妨げた場合、インターフェア(妨害)という
ペナルティーを取られます。
ペナルティーはそれまでのライディング結果の最高から2番目のポイントを失います。
まとめ
今回は、WSLのCTに関してまとめてみました。サーフィンの世界は奥深く、細かいルールなども調べているとたくさん出てきました。(今回は、僕自身が混乱しそうになったので踏み込むのをやめました。笑)
興味がある方は、ぜひ足を踏み入れてみてください。
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