あなたはどこから見ますか?映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』レビュー・ネタバレあり

こんにちわ、はるみ(@hal_no_umi)です。

 

今回は2017年に公開されたアニメ映画版の原作になった、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』を取り上げていきます。

 

もともと、こちらは1993年にフジテレビで放送されたテレビドラマで、その人気から1995年に劇場公開された作品です。

 

世代的に奥菜恵さんをあまり存じ上げなくて、この作品を通じて知りました。

 

この映画を見るたびに、奥菜恵さん演じるヒロイン・なずなにハッとさせられます。

ドラマ版が公開になったのが1993年で奥菜さんは1979年生まれなので、撮影当時は13歳か14歳であったと思われます。

 

この歳であの存在感を醸し出し出せるのは、当時でも圧倒的な存在だったのではないでしょうか。

 

言葉で表現できないのが悔しいですが、未見の方はぜひ一度当時の奥菜さんにハッとして欲しいです。

 

(以下映画のタイトルを、「打ち上げ花火 」とします)

 

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』1文あらすじ

ヒロイン・なずなを典道・祐介が取り合うはなし。

 

きっと誰かに共感出来るはず

みなさんは、テレビドラマを見ていてキャラクターに共感することはありますか?

まあ、そもそも今はテレビドラマは見ないなんて方がたくさんいらっしゃると思いますが。

 

僕は正直、テレビドラマで描かれるキャラクターにはあまり感情移入したり共感したりできないです。

なぜなら、リアルじゃないから。ドラマで描かれている、キャラクターのような人たちに人生で一度も出会ったことがないし、これから出会いそうにもない。

 

しかし、今作に出てくるキャラクターは違います。

小学生が主人公なので、登場人物は主に小学生なのですが、自分の小学生の時代を振り返ってみると、「こんなやついたなー」っと感じると思います。

 

僕の場合は、祐介でした。典道も祐介もなずなが好きなのですが、なかなか言いだせません。

典道の場合は、祐介がなずなのことを好きだということを知っていて言えないのですが、祐介は小・中学生特有の恥ずかしさから言うことができません。

 

祐介が「冗談だよー。だれが、あんなブス好きになんだよー」というシーンがありますが、僕自身も恥ずかしながら、こんなしょうもないことを言う小学生だったなーと鑑賞しながら思いました。

 

 

小学生の男女の精神年齢って、高低差はげしいですよね

 

小学生だけじゃなくて、いつになってもかもしれませんが。

 

今作で、特にそれを感じさせるのが、なずなの存在なんです。

 

大人びている風貌もそうなんですが、仕草から行動まで圧倒的です。

さすがに、僕の周りにはいなかったですが、ヒロインはあれぐらい突き抜けてていいと思いました。あんな子いたら、惚れてたやろうなー。たぶん、典道や祐介と同様に告白はできてないですが。

 

そんな、なずなも花火大会の日に子供に戻るんです。

バス停の前でトランクケースを広げてみたり、バスの中で大人びた発言をしてみたり、家出をしようとしてみたりといった行動をとります。

この行動は、なずなが育った家庭環境(両親は離婚しようとしている)から想像すると、親に甘えられなかったことに対する反動ではないかと感じます。

子供になることで、親へ反抗したかった、そういう意志が感じられます。

 

クライマックスのシーンで、学校のプールに忍び込み典道となずなが2人ではしゃいでいますが、なずなはこう言います。

「次会えるのは2学期だね」と。

 

 

 

大人になれない、典道と祐介。子供になれない、なずなを考えると少し切ないです。

 

 

誰かを好きになった時、その高低差を埋めるように成長していくのが男なのかなあと考えるようになりました。

 

なずなは花火なのか

結局なずなの話ばかりになりますが、この映画においてなずなは「花火」なんではないでしょうか。

 

転校前に典道と祐介の前に現れ、とてつもなく輝やいて消える。

 

花火が、一瞬光って消えていくように。

また、花火がどこから見ても円形を描き美しかったように、なずなは典道や祐介にとって美しい。

 

さいごに

 

初めに書いたように、この映画においてなずな役の奥菜恵さんの存在感はすごいです。読んでいただいてお分かりのように、ほとんどなずなについての話になってしまいました。

 

男性であれば、典道か祐介どちらかに共感できると思いますし、女性であればこんな同級生いたなあという目線でも楽しんでいただけると思います。

 

1時間弱でサクッと見れますので、未見の方はぜひともご覧ください。

 



 

 

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