恋なんて、強烈な一目惚れ。映画『パンチドランク・ラブ』レビュー・ネタバレあり

こんにちわ、はるみ(@hal_no_umi)です。

 

今回はポール・トーマス・アンダーソン監督の『パンチドランク・ラブ』についてレビューしていきます。

 

 

今作のおすすめポイント。

90分くらいの上映時間、不穏な雰囲気で始まり徐々に霧が晴れてくるような気持ちの良い話の展開、映画ファン必見のニヤニヤしてしまうような仕掛けがたくさんあり、非常に楽しめる一本です。

 

ポール・トーマス・アンダーソン監督作品は、シリアスなドラマ作品が多いので、今作では他作品との違いも楽しめます。

 

 

作品紹介

 

まず、『パンチドランク・ラブ』をざっくり紹介します。

1文あらすじ

女性に奥手な男が、ある女性に猛烈にハマり、あらゆる障壁をぶち壊していく物語。

 

映画のあれこれ

 

  • 前作の『ブギーナイツ』や『マグノリア』など長尺の群像劇を撮ってきたので、今作では短尺の1人称の映画を制作した。
  • 総制作費は2500万ドル。主演のアダム・サンドラーが『アンガーマネジメント』で受け取ったギャラとほぼ同額と言われるほど、低予算で制作された。
  • 主人公・バリーが騙される詐欺の手口は、実際にあったもので、監督が取材して教えてもらったらしい。
  • 本編でバリーは飛行機のマイルを手に入れるためにプリンを大量に買い込むが、これも本当にあった話。ネタを使うために、本人にネタの使用量を払ったらしい。
  • ダウンタウンの松本人志が「シネマ坊主2」で、本作や監督を酷評しているらしい。

 

繰り返しのおもしろさ

 

僕が感じた、繰り返しの面白さがこの映画には2つありました。

 

1つ目は、7人いるバリーの姉から「今日、パーティーくるの?」という確認の電話です。

 

始めは、姉が7人もいることが明らかにされていないので、すべて同じ人からの電話かと思わされます。

 

しかし、ひとりひとり呼び名が違うので、みんな違う人だとわかります。1回1回、丁寧に答えるバリーの性格が出ていますし、逆にそれが面白くなっていて、素晴らしいシーンに仕上がっています。

 

2つ目は、ハーモニウムとプリンです。バリーは、冒頭のシーンではハーモニウムを路上からオフィスに持ち帰り、またスーパーで購入したプリンをオフィス前に並べています。

 

誰がみてもつこっみたくなるこの2つに関して、これらをみた登場人物みんなが、同じように聞いていたのがとても面白かったです。

 

プリンはマイルを貰うためと明かされていましたが、ハーモニウムはなぜハーモニウムだったのか気になるところですが、その謎も含めてバリーというキャラクターとして落とし込まれています。

 

『パンチドランク・ラブ』撮影監督 ロバート・エルスウィット

この映画を見たとき画の美しさにとても感動したので少し調べてみました。

 

ロバート・エルスウィットは、監督とよくタッグを組んでいる、カメラマンです。

 

2007年には『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』にて、アカデミーの撮影賞を獲得しています。

他には以下の作品などに参加しているようです。

  • 007 Tomorrow Never Dies
  • ザ・タウン
  • ミッションインポッシブル /ゴーストプロトコル
  • ボーン・レガシー
  • ミッションインポッシブル /ローグネーション

など。

 

超有名作品ばかり。

 

具体的にどの画が良かったのかは説明しづらいのですが、たとえば主人公・バリーが詐欺グループのボスのところに現れるシーンが良かったので、書いてみました。

 

 

僕の絵の下手さが際立ち、伝わらないのではという懸念がありますが、非常に格好いいカットなので是非探してみてください!

 

「恋なんてパンチドランクみたいなものさ」

 

これは、監督が映画.comの記事で、映画評論家の町山智浩さんのインタビューに対して、答えたものです。

 

ところで「パンチドランク・ラブ」でひとつだけ解せなのは、バリーみたいな鬱屈した暴力男のどこにヒロインは惚れたのかってこと。

「逆に訊くけど、あなたの奥さんはあんたみたいな男のどこに惚れたの?」

それはいまだに謎ですな。

「でしょ? 恋なんてパンチドランクみたいなものなのさ」

引用:映画.com

 

パンチドランクは強烈な一目惚れなどと訳すみたいです。

 

このインタビューを読んで、とても腑に落ちました。

「〜だから」好きになったという理由が恋にあった場合、それは非常に脆いのかもしれません。

 

好きになった時点ではそう感じていても、人は老い劣化していくものです。

それなら、なぜ好きなのかはわからないけど、その時の感情に身を任せ、相手の好きなところを探しながら恋をする方が、いいのかもしれませんね。

 

そんな、恋してみたい!

 

映画音楽「He Needs Me」 -Jon Brion

バリーがヒロイン・リナを追いかけてハワイに向かうところでかかる音楽です。

 

この音楽が、非常にいい。

 

こちらは調べてみると、ロバート・アルトマン監督の『ポパイ』にてヒロイン・オリーブが歌うようです。このことから、主人公バリーがポパイになるという解釈もありますが、監督は音楽自体は知っていたけど、ポパイで使われていた事実は知らなかったようです。

 

歌詞はよくわからないのですが、曲の雰囲気がこのときのバリーの感情・ワクワク感を表現しているようで、とても良いです。

 

あれなんやったんやろう

映画をみてて、解釈しきれなかったものを列挙しておきます。なぜだかわかる方、独自の解釈がある方のご意見募集中です!コメントなどいただけると嬉しいです。

 

  • ハワイでなぜ、よさこい祭りが行われているのか?
  • なぜ、ハーモニウムが捨てられるのか?どうして、ハーモニウムだったのか?
  • バリーには7人の姉がいるけど、多すぎない?両親にちょっと触れられていたらリアルかも。
  • なぜ、バリーたちはトイレのスッポンを売っていたのか?

 

『パンチドランク・ラブ』まとめ

 

毎回、まとまりがなく映画を通して好きなポイントを書いてしまっているのですが、今回もそうなってしまったような気がします。

 

僕の表現力を凌駕している、監督の言葉。

 

タイトルにもしましたが、「恋なんて、強烈な一目惚れ」の圧倒的な説得力を信じて、未見の方は是非みて欲しいです!

 

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