【映画の作り方】自主制作の経験から流れ順に解説します

 

こんにちは。hal(@hal_blog_) です。

 

自主制作映画を作ってみたいけど、何から始めればよいか分からないなんてことはありませんか?

僕自身も、大学で映画制作するまで何もわかりませんでした。

でも、一本映画を作ることができれば、流れは把握できます。

 

そこで今回は、自主制作映画の作り方を、制作の流れ順にご紹介していきます。

 

作りたいと思ったときが、始め時です!

とりあえず、始めてみましょう。

 

制作する映画についての企画書

 

まずは、映画に関する企画書を作っていきましょう。

なぜ、企画書が必要なのか?

自主制作映画であれば、映画を撮影する場所やスタッフ、キャストを確保する必要があります。

 

そのためには、

 

  • 自分が何を思い
  • 何を作るのか

 

を簡単に伝えるために企画書が有効なのです。

 

それでは、どのような内容を記載するのか?

 

企画意図

 

まずは、企画意図。

具体的言うと、「何のために映画を作るのか?」ということです。

例えば、

 

  • 大学の成果物
  • 映画祭に出品
  • 動画サイトにアップロード

 

など。

 

また、どういう思いで映画を作るのかも含みます。

 

(例)〇〇という事件から△△ということを考え、この映画で□□を伝えたい。

 

この思いに共感し、映画制作を手伝ってくれる人たちも出てきますので、丁寧に自分の言葉で伝えておきましょう。

 

また、企画意図をしっかり固めて置くことで、映画を制作していく支えになります。

 

何かに迷ったときは、自分がなぜ映画を制作しようとしているのかを込めた、この企画意図に立ち返りましょう。

 

あらすじ

 

あらすじは、「どんなストーリーなのか?」ということです。

 

誰が主人公で、何が起こり、主人公はどうなるのか?

 

シンプルで、簡単に人に伝わりやすい文章にまとめましょう。

 

撮影スケジュール

 

最初はざっくりで大丈夫です。

〇〇月に撮影、△△月に編集、□□月に公開など。

 

出演者や撮影場所との兼ね合いでスケジュールは決まっていきます。

こちらは予定が決まるごとに、修正していきましょう。

 

脚本を書く

 

企画書と同時進行で、脚本の制作を進めていきましょう。

 

プロット

 

企画書のところであらすじという言葉が出てきました。

あらすじとプロットを混同している人が多いですが、それぞれ違うものを指します。

 

あらすじは、制作者以外(自分)に物語の内容を伝えるものです。

なので、簡潔さが優先されますよね。

 

一方で、プロットは脚本の設計図です。骨組みと言っても良いかも。

 

  • 物語の起承転結
  • 登場人物の関係性

 

など制作する映画に必要な要素をまとめます。

 

天才はプロットなしでも脚本を書けるかと思います。

でも、基本的には物語の骨組みであるプロットを作っておいたほうが良いと思います。

 

脚本

 

作ったプロットに、肉付けしていくような形で脚本を書いていきます。

 

探せば、たくさん脚本のテンプレートは出てきますよ。

例えば、こちら。

 

http://deerstudio.jp/inc/downloads/film-and-video/script-microsoft-word-template.html

 

簡単に、脚本を書いていく上で出てくる言葉を紹介しておきます。

 

 

柱(はしら)には、そのシーンの場所や時間を書きます。

(例)7月22日 早朝 病院

 

ト書きには、セリフ以外の部分を書きます。そのシーンの状況説明や、登場人物が取る行動など。

(例)薄暗い病院の廊下。当直の太郎は、315号室のドアの前で立ち止まる。

 

台詞(台詞)は、カッコ書きで登場人物の言葉を書きます。

(例)太郎「〇〇」

 

 

脚本は1度書ききったら、終わりではありません。

プロであれば、プロデューサーや監督にチェックを受け、修正を繰り返します。

 

自主制作でも、周りの人やスタッフに意見をもらいながら、修正を重ねます。

 

hal
なので、一度全て書ききってみる。修正は後回しという気持ちで書いていくのがいいと思う。

 

脚本に関するおすすめの本について、まとめた記事はこちら。

【脚本の書き方】シド・フィールドの脚本術をまとめてみた

2019年6月23日

 

絵コンテ作成

 

脚本ができたら、絵コンテを書いていきましょう。

 

絵コンテとは、自分が思い描いている映像を絵に書き起こしたものです。

スタッフに自分が思い描く映像を共有することで、撮影をスムーズに運べます。

 

また、絵コンテとしてアウトプットしておくことで、制作する映画のビジョンがより明確になります。

 

絵コンテの教材ですが、矢口史靖監督の『スウィングガールズ』の絵コンテ集がおすすめですよ。

 

◆◆「スウィングガールズ」絵コンテ集 / 矢口 史靖 著 / キネマ旬報社

 

また、日本語版はまだありませんがポンジュノ監督の『パラサイト』の絵コンテもすごいです!

少し値は張りますが、とても参考になるので一度見て欲しい。

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hal
僕の画力は3歳児並なので、絵コンテはめちゃくちゃ苦労してました。。

 

カメラワークはこちらの本がとても参考になります。

参考にしなくても、読んでいて面白いです。

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ロケ地探し(ロケハン)

 

映画の制作が決まれば、ロケ地探し・ロケーションハンティングを始めましょう。

 

ロケハンで考えてほしいのが、そこが撮影向きであるかどうか。

 

思い描いた場所ではあるけど、

 

  • 狭くてカメラがおけない
  • 映したくないものが避けられない(ラブホテル・墓地)

 

なんてことは、よくあります。

 

そして、撮影したい場所が決まれば、撮影の交渉をしましょう。

ロケ地になる場所は、誰かが所有・管理しています。

なので、許可取りが必要になります。

 

例えば、公園は市が管理しており、道路は警察の管轄。

 

それぞれ連絡すれば、丁寧に対応してもらえます。

書類を記入し、企画書と共に提出しましょう。

 

hal
ロケハンめっちゃ大事!



キャスト(出演者)探し

 

キャスト探しも早い段階で進めていきましょう。

 

キャスト探しの手段としては自主制作映画だと、

 

  • 友人
  • 劇団
  • インターネットでの募集

 

がほとんどかと思います。

 

僕自身も、友達の紹介、大学の劇団を見て回ってスカウトする、という感じで探してました。

また、最後のインターネットでの募集ですが、CINEMA PLANNERSというサービスが非常に便利です。

無料で使えて、キャスト募集をすると、結構反応がありますよ。

 

この辺りまでが、プリプロダクションと言って、撮影に入るまでの準備期間になります。

 

 

何事も準備が重要と言いますが、自主制作映画を作るにしてもプリプロダクションはとても重要です。

 

 

hal
プリプロダクションはほんとに気合いれましょう!!

 

撮影

 

撮影は大変ですが、とても楽しいです。

「よーい、はい。カチンっ」のカチンコの音で、スタッフ・キャストが息を殺し、一体となって1カットに集中していく感じは最高です!

 

僕は、撮影で大事なことは必要なシーンをとりきるというコトだと思います。

作品の質も大事ですが、完成しなければ意味がありません。

 

撮影には、スケジュールや予算など制約がつきまといます。

その制約のなかで、どう撮影していくかを意識しておいてほしいです。

 

ポスト・プロダクション

 

撮影が終了したら、ポスト・プロダクションに入ります。

ポスト・プロダクションとは、撮影した素材を映画として完成させる期間のことです。

 

編集

 

撮影した素材をつなげていきます。

 

よくおすすめの編集ソフトを聞かれるのですが、よく使われている

 

  • Adobe Premier
  • Final Cut Pro(Mac専用)

 

がおすすめです。

 

理由としては、ユーザー数が多いので、情報も溢れています。

ネットで検索すれば、わからないことはないので、初心者も始めやすいです。

 

【デジタルハリウッド】Adobe CC(クリエイティブクラウド)を安く買うなら、デジハリ1択な理由。

2020年12月21日

音の調整(整音)

 

録音した音声を調整します。

こちらは、Pro Toolsというソフトがよく使われます。

 

Pro Tools Firstは無料で使えるみたいですよ!

 

具体的に作業としては、セリフに被ってしまった音を除去する、入れたい音を追加するなどです。

 

映画の音は、良いと目立たない。でも、悪いととても目立ちます。

 

映画の音はとても大事です。

 

 

MA

 

音の最終的な調整作業が、MAです。

 

セリフや環境音・音楽などのバランスを調整する作業になります。

 

僕は大学にMAルームという、防音で機材がある部屋があったので可能でした。

 

 

しかし、自主制作でやるには、予算的に無理があるかもしれません。

 

ここまで来れば、作品は完成です。

 

映画制作やりましょう!

 

ここまで、映画の作り方を流れ順に解説してきました。

映画制作はとても大変ですが、とても楽しいです。

 

最後にはなりますが、ぜひとも映画制作を始める方に読んでほしい本を紹介しておきます。

 

それが、園子温監督の「非道に生きる」

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映画制作を始める前に読むと、良い活力剤になりますよ!ぜひとも、手にとって見てください!

 

あと、今は映画をいつでもどこでも、コストを抑えて見れる時代なので、

映画をたくさん見てください。

映画アニメが見放題!無料おためし期間のある動画配信サービス8選

2019年1月10日

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この記事が、映画制作を志す方の参考になれば幸いです。

 

 

 

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